世間には、不思議はいくらもあるのですが、現代インテリは、不思議を不思議とする素直な心を失っています。

テレビで不思議を見せられると、これに対し嘲笑的態度をとるか、スポーツでも見るような面白がる態度をとるか、どちらかでしょう。

今の知識人の中で、一人くらいは、念力というものに対してどういう態度をとるのが正しいかを考える人がいてもいいでしょう。

ところがいない。彼らにとって、理解できない声は、みんな不正常なのです。知識人は本当に堕落しています。

皆おしゃべりばかりしていますが、そういうことに対する正しい態度がないのですね。

 

私の意見じゃぁありません。「信ずることと知ること」小林秀雄講演より抜粋したものです。さすが三島由紀夫が絶賛する評論文の書き手です。内的風景と説得の絶妙なバランスは見習いたいものだ。

『モオツァルト』なども著し、音楽にも造詣が深い。語彙を増やすにはもってこいのサンプルだと思う。

 

内容は、小林秀雄が案ずるまでもなく、知識人はとうの昔に絶滅している。戦後まともな学者を学壇から追放し、少数残ったまともな学者は米国へと買われていきましたから、残ったのはカスばかりという無様な格好になった。戦後の学問の停滞ぶりは知識人の顔ぶれを見れば、我々にもおおよそ見当がつく・・・

こういう連中をどうやって追放してゆくか・・・これが今後の政治の課題だ。

 

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